「遠視」とよく混同されがちなのが「老眼」。
使うレンズのタイプは似ていることが多いのですが、実はコレ全くの別物なんです!
ここで丁寧に話してしまうと先に進めなくなってしまうので、一言だけ触れておくと…
「老眼」は目の力(調節力)が弱くなることが原因で、「遠視」は目の体質みたいなもの、だと思っておくといいかもしれませんね♪
そもそも遠視って何なのか?
一言で言ってしまえば『遠くにも近くにもピントが合っていない状態』となります。
めちゃめちゃツラそうですよね!
僕自身遠視ではないので、残念ながら本当の見え方や遠視の方の気持ちは100%理解することはできないと思います。
ここはいつも心苦しいところ。
ただ、だからこそイメージは伝えられると思うので、それを書いていければと思います。
まず、基本の知識としてこれだけは話しておきますね。
人の目は本当に良くできていて、ある方向の「ボヤケ」に関してはまるでカメラのオートフォーカスレンズのようにピント調節が可能なんです。その方向が「遠視」の状態。
ただ、これは常に自分の力を使って遠くを見ているということになるため、筋肉が緊張してしまい頭痛や肩こりを持っている方が多いような印象はあります。
ちなみに「近視」の方は調節しても遠くは良く見えないんですよ♪
この遠視の方、僕の中でのイメージは常に重りを着けて生活をしているのと同じような感覚。
仮にそこまで強くない遠視の方を常に2、3kgの重り(ウェイト)を着けて生活しているとしましょう。
たぶん慣れてしまえば、どうってことなく過ごせます。
ただし、良く分からない疲労感は溜まりますよね!
メガネの役割はその重りを取ってあげることになるワケです♪
では、常に10kg、20kgの重りを着けている場合はどうでしょうか?
まるで、ドラゴンボールの界王星での修業状態。知らない人はすみません・・・。
そんな状態になっていることが多いのが子どもの弱視でよく見かける「強度の遠視」という状態なんです。
何となく、イメージできるでしょうか?
一つ補足しますと「弱視」=「遠視」ではありませんよ。
店頭でお会いする弱視の子を見ていると、比較的「強度の遠視」のお子さんが多いという話です。
実際の見え方はこんな感じです!
決して見えないわけではないんです。
が、スッキリはしないんですよね。
これが2~3kgのウェイトを着けている状態だと思っていただいていいと思います。
で、このスッキリしない見え方をピント調節をすることでキレイに見せている。
無理をしている状態が続いている、ということです!
この写真のようにスッキリ見えているとしたら「自分には遠視がある」なんて絶対思わないと思います。だから気づきにくく、原因不明の頭痛や肩こりに悩まされる方がいる。これだけが原因ではないですが、その一つであることは間違いないです。
で、軽い遠視の方が見えずらさを感じるのは調節する力が弱まってくる45歳以降の方が多い印象。また、友達よりも近くが見えにくくなるのが早いという方はこの「遠視」が潜伏している可能性も十分考えられるんですよ♪
では「強度の遠視」だとどうなるか?
・・・こんな感じになるんです!
でもですね、子どもはこのボヤケも無くすくらいピント調節をする力を持っていることもあります。
ホント、子どもは凄いです!!
と言うことは、気づかないんですね。
そうすると、周りで気づいてあげるしかない。しかも、生まれた時からこの見え方なら、これが当たり前なんです。
当たり前のことが間違っているなんて、大人でも意識を変えるのが大変なんだから、子どもはなおさらですよね!
お子さんを見て「眼を細めることが多い」「読書が嫌い」「眩しがる」「集中力がない」などの反応があったら、一度お近くの眼科医に相談してみるのもいいかもしれませんよ。
ABOUT この記事を書いた人
高橋 雅人(たかはし まさと)
新潟県十日町市でミヤコヤの長男として生まれ、家業を継ぐべく現在修業中です。人の笑顔を見ること、喜ばせることが好きで、メガネを楽しめる方が増えるように、いろんなことにチャレンジ中!趣味は、読書・映画鑑賞・カクテル。【SS級認定眼鏡士/認定補聴器技能者】
BJ CLASSIC(BJクラシック)から新作フレーム「STADIUM」(スタジアム)が入荷しました。
STADIUMは現存する世界最古のフレームメーカーアメリカンオプティカル(A.O.)社の名作を復刻した「REVIVAL EDITION」。
クラシック感のあるキーホールブリッジを採用していますが、その主張は少なめで、ビジネスシーンでも使いやすいデザインです。
小さめのウェリントンでありながら、フレームの厚みはしっかりあるので、メガネを掛けている感はしっかりと出しながら強すぎる印象にはならない、絶妙なバランス感は必見です!!