メガネの資格には認定眼鏡士というものがあります。
一言で言ってしまえば、日本のメガネのスペシャリストの事。
そんな認定眼鏡士の資格を維持するためには、定期的に勉強会に参加、情報のアップデートや基礎の復習などをする必要があるんです。
それを「生涯学習」というのですが「視力」についての話がちょっと面白かったのでお話してみたいと思います♪
眼科さんやメガネ屋さん、学校の健康診断の視力検査でおそらくほとんど全ての方が一度は見たことがあると思われるあの「C」のマーク。
これを「ランドルト環」と言います。
このランドルト環、切れ目の方向がどちらに開いてるかを見ることで視力がどの程度なのかを確認するものになるわけですが、何となく「1.0」が見えていた方が良い。なんてイメージを持ってる方も多いのではないでしょうか?
この「1.0」実際はどの程度のモノが見えているのか、について次で見ていきたいと思います!
細かいことを書いても分かりにくいので要点だけお話すると、視力検査のベースは5メートル離れたところを基準に測定します。
その5メートル離れた場所から小さな「C」が見えれば見えるほど良い視力、となるわけですが、アレって実はどれだけ小さな「C」の切れ目が認識できるのか?を見ているんです!
という事で、視力「1.0」というのがどのくらいの切れ目なのか?というと、
5メートル離れた所の約1.5mmの切れ目が認識できるという基準になります。
よーく、考えてください。
5メートル離れた所の1.5mmってめちゃめちゃ小さいですよね!
例えるならシャーペン(05mm)の芯3本分…。
メガネの使用目的によっては、見えなきゃならないというものでもないのが分かりますよね♪
次は「1.0」以外の視力についてもちょっとだけ触れてみたいと思います。
先程、視力「1.0」は5メートルで1.5mmのモノが見えるという基準をお話しました。
そこでちょっと気になるのがそれ以外の視力だとどのくらいのものが見えるのか?
まず、「0.9」は1.66mm、そして車の免許更新で必要な視力「0.7」では約2.14mm、「0.5」では約3.0mm、「0.3」では約5.0mm、「0.2」で約7.5mm、「0.1」では約15mmとなってます。
今までの僕個人の経験則から言うと、普段の生活を行う上で最低限の確保しておくといいんじゃないかと思う視力は「0.5」程度だと思っています。
この数値は僕がメガネを掛け始めたくらいの視力でもあるんですが、その頃、テレビなんかは問題なく見えてたんですよね!
もちろん車の運転をする人はもっと見えていないと危ないので「0.7」以上は必要です。
実はお客さんの視力測定をしていると、年齢と共に視力自体が出ずらくなっている方も多いんです。
そんな方に確保してもらいたいのがそ 「0.5」くらいなのかなぁ、と思ってたりします。
さぁ、ここでちょっと知っておいてもらいたい事。
それが視力が0.1上がる事の意味について。
先程の話で鋭い方は気付いてるかもしれませんが、視力0.1の人が0.2に変わる事は5メートル離れた所で見えるモノの大きさが15mmから7.5mmに変わる事を意味します。
コレは2倍の見え方の違いになるわけですよね♪
スゴイ違いだと思います!!
では0.9の人が1.0に変わった場合はどうでしょう?
1.66mmぎ1.5mmになる。約10%の向上ということになるわけですよね!
コレも悪くはない。
ただ、2つを比べた時に効果の違いはどちらが大きいか、って一発で分かりますよね!
ここで最後にお伝えしたいのが「弱視矯正用の子どものメガネについて」
弱視と呼ばれる視力が出づらい子どもさんを、メガネを使って矯正する事で視力を向上させるものなのですが、0.2だったものが0.4になる事で倍の見え方になるわけです。0.6になれば3倍です!
コレは効果としてはとんでもなく大きな事だし、大切な事。
本当は見えるようにできるのに、タイミングを失ってしまったために見えなくなってしまうのはあまりにも切ないと思います。
3歳児検診(今は2歳半検診かな?)で視力検査があるのはそういった事に早く気付くためなんです!
これから三歳児検診や小学校入学前の就学前の検診がある方は、気になる結果だった場合は一度早めに眼科さんに行ってみてくださいね!
間違ってもメガネ屋さんではありませんよ♪
ぜひぜひよろしくおねがしまーす!!