こんにちは。
メガネのミヤコヤ4代目、高橋雅人です!
メガネを使っていると、転んでしまったり、踏んでしまったり、予想もしないことが起こることで、破損してしまうこともあります。
今日はミヤコヤでできる、そんな時の対処法をお話ししたいと思います。
今、メガネはファストファッションの感覚も強くなり「使い捨て」という感覚を持っている方が多いようです。
それはそれで、決して悪いことではないと思いますが、修理する、型直しをするという感覚はぜひ持っていてもらえると嬉しいですね。
見えたかが変わると、頭痛になることがあったり、無駄なストレスが掛かる場合もある。
そんなストレスを解消するのがメガネ屋の大切な仕事のひとつです。
いきなり脱線してしまいましたが「メガネはどこまで治せるのか?」
正直、かなり修復は可能だと思っています。
もちろん、亀裂が入っていたり、あらぬ方向に曲がっていれば、修復できない、またはキレイには治らないということもありえます。
が、一度、ダメ元でもメガネ屋さんに持って行ってみることは、ぜひオススメしたいところです。
ズバリ、できます!!
この修理は店頭でできる修理と職人さんに任せる修理の2通りあるのですが、職人さんに出す修理の場合、かなりの確率でキレイに修復されてきます。
間違いなくできないのは、安価な樹脂プラスチックフレームの場合。
インジェクションと呼ばれる作り方のものに関してはNGになりますが・・・
今日お話したいのは“店頭でできる”修理の話になります。
ミヤコヤでメガネをお作りいただいた方へのサービスの一環として行っている修理のひとつに「簡易ロー付け修理」というものがあります。※修理費用は頂戴します。
この修理をお受けしている箇所は
1.メタルフレームの鼻パットのついている「クリングスアーム」と呼ばれる箇所と
2.テンプルとフロントをつなぐ「丁番」部分。
今回は「クリングスアーム」部分のロー付けの写真を使ってご説明してみますね。
ロー付け修理とは、簡単に言ってしまえば、溶接修理です。
火を使い、金属と金属をくっつける、ということで、どうしても焦げてしまう。
店頭で行う場合、メッキが出来ないため、応急処置的な修理になることを先にお伝えしておきます。
「明日どうしても欲しい!」
「予備として使いたい!」
そんな方には良いかもしれません。
ただ、現在メガネフレームで使われている素材はチタンというものが主。
昔と違っていろんな溶剤を使いながら修理を行います。
一瞬でできるものではないので「すぐやって!!」というのはご遠慮ください。
どれだけ時間がかかるのか?
工程の一部をご紹介したいと思います。
まずは元々ついていたパーツの残りを削り取ります。
余分なものが残っていると、上手くつかないことがあるので、ここはキレイになるまで根気のいる工程。
ひたすらヤスリで削り取るため、一番時間がかかるかもしれませんね。
メガネは元々溶接することで作られています。
逆に高熱がフレームに加わることで、他のパーツをはがし取ってしまうこともある。そこで火が当たりそうな箇所にはあらかじめ断熱材を使い、溶接を行います。
もちろんこの最終工程前につなぎとなる金属を付着させたり、という作業も行ってのこのシーン。
ロー付け完了後がこの状態です。
実はすでに一度右の鼻パットも折れてしまい、ロー付け修理をしているお客様。
反対側も焦げてしまったりしているのはそうゆうことなんです。
活発なお子さんは結構知らないうちにこの鼻パット部分を曲げてしまうことも多く、直したりを繰り返すうちに金属疲労から折れてしまう、というケースが多いのも実情です。
ただ、弱視等矯正用のメガネだったりした場合、なかなか買い換えのタイミングは難しいんですよね。
そんな時にも、この修理はお役に立てるものだと思っています。
何か困ったときはご相談ください。
※この修理を行っているのは僕だけです。不在の時もありますので、お急ぎの場合は事前にお問い合わせください。
ABOUT この記事を書いた人
高橋 雅人(たかはし まさと)
新潟県十日町市でミヤコヤの長男として生まれ、家業を継ぐべく現在修業中です。人の笑顔を見ること、喜ばせることが好きで、メガネを楽しめる方が増えるように、いろんなことにチャレンジ中!趣味は、読書・映画鑑賞・カクテル。【SS級認定眼鏡士/認定補聴器技能者】
BJ CLASSIC(BJクラシック)から新作フレーム「STADIUM」(スタジアム)が入荷しました。
STADIUMは現存する世界最古のフレームメーカーアメリカンオプティカル(A.O.)社の名作を復刻した「REVIVAL EDITION」。
クラシック感のあるキーホールブリッジを採用していますが、その主張は少なめで、ビジネスシーンでも使いやすいデザインです。
小さめのウェリントンでありながら、フレームの厚みはしっかりあるので、メガネを掛けている感はしっかりと出しながら強すぎる印象にはならない、絶妙なバランス感は必見です!!